フランスから140名
フランスのレオさんが主催した京都での喜振会10周年記念演武会も終わった。
そこから思い出すと、私とレオさんの付き合いは10年以上になる。
始めてパリに招待してくれた時の事を、昨日の様に覚えている。
何とパリ2泊4日だったと思う。
とにかく現地で2日間ワークショップを開いただけだった。
当時私はコンテンポラリーダンスの世界では、フォーサイスカンパニーという世界一のカンパニーを指導していたので名前は通っていたが、逆に本業の武道の方は海外では無名だったと思う。
それをレオさんがどんな宣伝をしたのか知らないが、とにかく150名以上の人が受講してくれた。
しかし、開けてみて驚いたのはジャンルの多さだ。
空手家にしても、色んな流派がいたので、道着がカラフルだった。
合気道や居合い、柔道他、全く知らない海外の格闘技の方もいた。
2日間ビッチリと「腕力は駄目」から「体重移動」を稽古した。
「海外は私自身の稽古になる」とその時感じた。
体格や腕力がけた外れに強く大きい人がいるし、いわゆる肥満の人でも宙返りをしたり、とにかく身の軽い人もいた。
そんな人とは日本ではまず会わないので「海外は稽古になる」と思ったのだ。
だから、海外でのワークショップでは、出来るだけ全員と稽古をする事にしている。
また、関係が築けていないので、いわゆる忖度は少ない。
それも魅力の一つなのだ。
初めてのパリが大成功だったので、それから多い時は年に4回はヨーロッパに飛ぶようになったのだ。
日本のダンスのワークショップは2005年から始めたが、武道や一般的なワークショップは5,6年後からだったと思うが。
しかし、面白い事に武道に対する考えが深くなると、それと比例して動きに対する考え方も深くなる。
そうなると、より本質的、つまり、人類にとっての身体操作という領域に入る。
となると、ワークショップでの身体操作も難しくなるが、動きとしては単純になる。
「人類」に戻るからだ。
だからこそ、応用出来る範囲が際限なく広がるのだ。
大阪ワークショップは初秋の9月21.22.23日