水は止まり、暖炉は燃える
熊野道場は、やはり水は止まっていた。
沢に流れる水が殆ど枯れた状態だから、少し温度が下がると凍てついてしまう。
それがこの寒波だから、間違いなく凍ると思っていたらやはりその通りだった。
前回の帰宅の時、盗難されたことに気付き警察に見回りを頼んでおいたら、ちゃんと見回ってくれていた。
ありがたい事だ。
今日は確定申告に行って来た。
役場の課長が歴代で、私を引き継いでくれて面倒を見てくれている。
40数年申告しに役場に行くし、愚息の同級生の親が役場の職員だったりで、殆どが顔見知りだ。
その意味では、人口の少ない村だからコネがよく効いている。
話は飛ぶが、完全に忘れてしまっている人から手紙が来ることがある。
大方の場合、嬉しい便りだ。
数日前に着いた手紙には「2年半かかりました」とあった。
詳しくは書けないが、とにかく「どうすれば?」という相談だった。
「とにかく丁寧にしかないで」というようなアドバイスをした。
それを実際として取り組み、2年半経った今、何かしらの結果が出たそうだ。
いずれにしても嬉しいお便りだった。
人と人との関係に「どうすれば?」は無い。
特に、患者さんと称する様々な人との関りには「本気で丁寧に」以外は無い。
本気というのは、「理屈」ではなく「感情」ベースだ。
この感情以外に人と人を繋ぐ接着剤は無いのだ。
それは本能の一部だからでもある。
そして、感情が心の扉を開いたり閉じたりさせている。
感情は人と人を引き寄せる引力そのものでもあるのだ。
「人と人、まず自分を知れ」110回「武禅一の行」は、5月3.4.5日です。
沖縄ワークショップは5月30.31.6月1日、
