欠点を指摘しあうから
熊野に帰るとホースが外れ、水がコンコンと流れ出ていた。
ここでホースを繋がないと水源地迄登らなければならない。
とにかく、繋ぐ準備を万端にして、気合もろとも繋いだ。
水の量が多いので水圧が強い。
これに押されたら負けだ。
気合が勝ったのか、無事に繋げる事が出来た。
ほんと、ここのつなぎ目を簡単に出来る方法は無いのか?
色々な接続の材料を見ながら考える。
もう何十年考えているのだろう?
俺はバカか?と思ってしまう。
という年の取り方も面白いではないか。
認知症状態で生きて来たのだろうと、つくづく思う。
明日は「大阪・明鏡塾」だ。
先日、こんな報告が届いた。
「実際の稽古時では出来ないことだらけですが、臨床の実践では何故か結果が出る。からだの不思議を体験させて頂いています。」というものだ。
医師が驚くような結果でていたそうだ。
「明鏡塾」では、より本質的なものを目指す為の稽古を重ねる。
当然難しい。
同時に、世の中の真逆で「お互いの欠点を指摘しあう」、だから「出来ないことだらけ」だ。
稽古で出来ても仕方が無い。
実際に使えて患者さんが楽にならなければ意味が無い、だから意味も価値もあるのだ。
今まで、さっと通り過ぎただけの人は、もったいない事をしているのだが、こればかりは仕方が無い。
続いている人は言う「一回目は、何のことやらサッパリ分からなくて、3回目くらいでやっと『こういうことか』と分かった。
つまりは、自分の固定観念が邪魔をしていた」と。
人は、自分の間尺でしか判断できないから、粘れた人だけにしか分からないし出来ないのだ。
110回「武禅一の行」は、5月3.4.5日です。残り5席です。
