実は民度は昔と比べて低いかもな
全く畑違いの話だが、息子はアイドルの堂本光一さんの舞台、エンドレス・ショックに和太鼓奏者として出演している。
そもそもは、マーチングドラムの世界一になった石川直さんと何かで共演したのがキッカケで、このエンドレスショックに誘われたと言っていた。
当時は舞台は見た事がないので、息子からの話だけしか知らないが、アイドル達の行儀の良さに驚いたと言っていた。
「挨拶は言われていないので言いません」と屁理屈をこねる者や、挨拶の「あの字も」出来なくても生きて行ける世界とは一線を画している若者達なので驚いたと言う。
息子には、自分よりも若いアイドルに、絶対にアイドル以上にちゃんと挨拶しろよ、上から目線にはなるなよ、それだけは気を付けろ、と注意をしたものだ。
何故かというと、当たり前だというのもあるが、上から目線になると絶対に相手に舐められるからだ。
「こいつはそんな奴だ」と値踏みされてしまうからだ。
ま、大方の人は、自分が他人から「値踏みされる存在だ」という躾けられ方をしていないだろうから、これは分からないだろう。
しかし、自分が他人の事を「こんな奴」と決めているだろう、その逆なだけだ。
そういった世界を知らない人には縁のない話だが。
NHKの「明鏡止水」の時、俳優の岡田准一さんとご一緒したが、楽屋まで挨拶に来られたのには「さすが」だと驚いた。
何がどうこうではないが、いずれにしても挨拶があるのは気持ちが良いものだ。
エンドレス・ショックなどのエンターティメントの世界の舞台は厳しい。
厳しいというのは、当たり前の事とその当たり前の事の質が舞台によっては違って、果てしなく厳しく誤魔化しが効かない時もあるのだ。
世界のサーカスというTV番組があり、そこに出演していたフランスのサーカスの伴奏をした事がある。
肝心の綱渡りで、その綱上でのパフォーマンスをやる時にとちった事があった。
もちろん、綱上でパフォーマンスをやっていた人は、私のミスとは何ら関係なく自分の責任を演じていた。
その人は関係なくパフォーマンスをやり遂げたが、私が全体の舞台を壊した事には違いない。
そういったミスをやらかした時、自分の未熟さと真正面から向き合わざるを得ないし、そうでなければ上達はない。
そんな意味でも、実際の時間と同時進行している舞台や様々なパフォーマンス、また色んな業種の職人さん達は、常に自分と向き合っているから強い。
、、、筈だ。
だが、ここ数十年でそんな事も無いのだ。
どうして強くならないのかは、ほんとに分からない。
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