言葉を口から出せば自分が見える
冬の東京ワークショップは終わった。
土日と満員の盛況だったのは良かった。
色んな職種、年齢幅、それ等が多岐に渡っているので面白い。
武術関係というか、格闘関係の方は二人だったか、とにかく、いないも同然だったが、色々な人、色々な趣味や仕事を知る事が出来る。
ワークを始めると、その人達の取り組み方よく分かる。
大方の人はいきなり始めていく。
少数の人は周りを見渡す。
そんな仕草が、「新しい事」に取り組む姿勢が見えるのだ。
それが「人」を考えたり、取り組み方を考えるヒントになる。
そんな事は、学校でも職場でも習わない。
「どうして?」それは、知らないからだ。
「自分で問題を見付け、考え、答えを導き出す」という流れを生きて来ていないからだ。
ま、それはそれで仕方が無い。
だから質問が出来ないのだ。
また、下らない事も言えないのは、そこが原因かもしれない。
ワークショップの常連の一人が質問をした。
その質問が明確ではないので、質問に質問する。
そうすると、グダグダになっていき、自分で出した質問がおかしい事に気付いた。
「すみません、まとめてからやり直します」で、皆が笑った。
それで良いのだ。
自分が言葉を口に出すと、その言葉は同時に耳からも入って来る。
話しながら聴く、という感じだ。
すると、出した言葉のおかしさに気付く、言葉の並びのおかしさに気付く事もある。
その質問をした常連に「口から出したら、おかしい事を言ったのが分かるやろ、だから『質問しろ』というんやで」と括った。
もちろん、口から出しても分かっていない人もいる。
それはどうしてか?は分からない。
ワークショップでは、ワークだけが良いのではなく、人生や社会性を知ったり学んだりがあるのだ。
医療従事者の為の「明鏡塾」 自分自身を知り「関係」を学び体感する「武禅一の行」
身体を新しい角度で見つめる


