熊野道場の修理と草刈り
妻の手術等色々あり、熊野へは戻っていなかった。
水は案の定止まっていたが、1日中ジョイントを外していたら、どういう訳かコンコンと水が流れるようになった。
水源へ登る必要が無かったので、まずは助かった。
ジョイントを外しに行くのに歩いていると、下からミニパトが上がって来た。
警官が数日おきに見回りに来てくれているのだ。
工具や工機の盗難が増えているからだ。
もちろん、うちも被害に合っているので、警戒してくれているのだ。
鉄くずを漁りに来ているのは、東南アジアの人だろうという事だ。
道場内の、雨漏りの痕跡を部屋中見て回ったが無い。
もちろん、これだけ晴天が続いたら乾いてしまっているからだが。
それでも色が代わっているところが無いかとチェック。
夕方、玄関の戸を開けると「夕方の匂い」がした。
この匂いはどれ程ぶりかは忘れたが、この匂いは懐かしすぎる。
感覚が記憶を呼び覚ますというのは、本当なのだ。
例えば、雨がシトシトと降る夕方でボーッとしている時は、汽車の汽笛が鳴るのを思い出す。
雨の匂いも色々なエピソードを思い出す。
しかし、次から次へと修理箇所が出てくるものだ。
夜、大きな物音がしたから道場内を見回った。
当たり前だが別段何もない。
しかし、確かにかなり大きな音を聞いた。
「誰か、あるいは何かがいるのか?」そんな事も思ってみるが、居るはずもない。
何も見当たらないので、探すのを止めた。
今日、作業の途中で毎年恒例のスズメバチの襲来があるのかどうか、巣作りをやっているかどうかを確かめる為に屋根をしっかりと確認した。
スズメバチの偽ものの巣を作り軒につるすと、スズメバチは来ないらしい。
とりあえず、作ってみた。
すると、違う個所の屋根が変な角度になっている事に気が付いた。
「ええ~~??」だ。
これは何か応急処置をしなければいけない。
寸法をラフにとり、現物合わせで柱を埋め込んだ。
しばらくは持つだろうがしばらくだ。
嫌になる。
全ての個所が緊急性があるから、優先順位という話ではないのだ。
こうなると、道場を修理する為に残りの時間があるような気がする。
それは最悪だ。
せめて死ぬまで持てば良い、という程度の修理にしよう。
明日は朝から草刈りを少ししようと思っている。
朝7時くらいから草刈り開始。
あちこち刈っていると、他の場所から草刈り機の音が聞こえた。
「ええ~、この近所に人がいる?」
草を刈る体力のある人はいない筈だ。
一通り草刈りを終えて、先程の音の基を探しに出た。
市から委託されている、道端の草を刈る人だった。
「市から黒パイプがあるから気を付けて、と指示されています」
だそうだ。
「それ私のところのパイプの事ですわ」と、数年前のエピソードを紹介して大笑いした。
大阪ワークショップは2日後だ。
最後の駆け込みで、どんどん申し込みがある。
嬉しい限りだ。
大阪来月の講習会は7月16日大阪道場
夏の大阪ワークショップ8月1.2.3日北区中崎町傍島ビル



