人が集まると面白い現象が起こる、だから友を選ぶのだ
1週間を切った110回「武禅一の行」の申し込みは締め切り。
今回も後4席残っています。
前回もそうだったので、今後の募集人数はこれで行こうかとも思っている。
もしかしたら、それがこの道場に適切な人数なのかもしれない、とも思うからだ。
人数や場所、フォーメーション等、その時々で偶然に、あるいは、目的に合わせてある「動き」は、不思議な力を持っているような感じがする。
私の道場だから起こるのか、別の場所でもそうなのか?は検証のしようがないので分からないが、以前面白い事があった。
難しい課題をグループで考えながら達成させていく、という何時もの形式を5.6人に分かれてやっていた時の事だ。
あるグループが全員出来た事があり、それが他のグループの人にも影響するのかどうかを試した時だ。
出来たグループの人が、他のグループに行くと出来ない。
これは普通の事だ。
一つのグループや組で関係が密になるから、という状態が自然と出来上がるからだ。
ところが、面白いことに出来ないグループの人が、出来るグループに入ると出来るようになるのだ。
もちろん、これも普通だ。
出来るグループには「出来る」という雰囲気が出来上がっているので、気持ちが「出来る」という方向に影響を受け釣られるからだ。
ここからが面白い。
この出来るグループの場所を変えて見たのだ。
もちろん、単純に「こっち」にグループが移動してやってみただけだ。
そうすると、誰も出来なくなったのだ。
そして、出来ないグループを、出来たグループの場所に移動させやってみると、全員「出来た」のだ。
という不思議な事が起こるのが「武禅」だ。
きっと、これは論理的な思考でしか物事を考えられないから、「不思議」となるだけで、本来生き物はそういった影響関係の中で生きているのではないかと考える。
何れにしても、こういった現象は「関係」から導き出されるものだ。
その意味で、「関係でしか成り立たない武道」は稽古のし甲斐があるのだ。
但し、道を間違わなければだが。
「武禅一の行」は後、何回出来るか分かりません。
自分でいうのもおかしいですが、関係という事を見せられるのも、後どれくらいか分かりません。
77歳の中盤に差し掛かっているので。
