そのままでいいんだよ、が浸透したなぁと思うわ
大阪の稽古も始まり、年が明けたという感じかな。
しかし、日本人は、ずっと同じような感じが好きなのかな?と、稽古をする人達を見ていて思った。
その核心はエスカレーターの乗り方が一番典型的に分かる。
例えば、大阪は右側に立つ、東京は左側だ。
その立ち方云々ではなく、どんな場合でもその習慣を変えないのが核心であり不気味に感じるのだ。
世間が変化し、世界も変化しても、エスカレーターの乗り方を変えない私達。
それは、政治や法律を一度決めたら、何がどうなっても変えない事と共通する。
そうすると、当たり前のことだけど現実とは乖離してくる。
つまり、現実対応が出来ていないという事に気付かない「私」なのだ。
自分の事を自分の頭だけで考えている人には、その事は分からないし、自分を客観的に知らないから頑なに自分を守る。
自分を守っているという鎧の中で、自分は自由だと信じているのが、当世の日本人だ。
と書いて嫌になった。
この「鎧の中」というテーマは、20年以上前に気付いて書いていた事だからだ。
逆に言えば、それくらい人は自分自身に無頓着で、「昨日のままの自分が良い」と暗黙の裡に思っているのだろう。
もう一寸言えば、「安定した生活が良い、それをしなければ駄目」というトラウマを抱えたままなのだ。
トラウマは自分で作り出すものが殆どだ。
つまり、記憶を繰り返せばトラウマ状態になるからだ。
「昨日のまま」が良い訳はない。
もしそれが良いのなら、極論で言えば、幼稚園の頭のままで良い、という事になる。
その事は、ある程度実現できているように思う。
自意識の幼さがそれだ。
同時にそれは、私自身が20歳代30歳代の時、60歳代70歳代の人から見て、「今時の若者は子供やなぁ」と思われていたかもしれないと思った。
私達よりも年長の人達は、戦争を体験している人が大半なので、今以上に私達とは全く違うのだろうと思う。
結局は、そんなことを繰り返しているのだろう。
がしかし、変化に対応しない、やらない、というのは、日本の未来に対して心細くなる。