仕事とは1

「仕事とは」という事を考えていて、ふと思い出した事がある。

それは、16歳だったか17歳だったか忘れたけど、私がBarやスナックのオープンを請け負う仕事をしていた頃だ。

おふくろの友達が店を出すという。
それを仕切って欲しいとの事だった。
で、店の規模や雰囲気からメニューやタンブラー等の食器類の調達、ホステスさんやバーテンさんの調達迄引き受けてやった。

おふくろの友達が、どうしてもおふくろと一緒に働きたいというので、おふくろもホステスとして店に入る事になった。
私もオープン当初はバーテンとして店に入る。
しかし、どんな仕事でも親と一緒に働くのはうっとおしいものだ。

でも、お互いに「プロ意識が高い」ので何とかなるのでは、と思ってもいたし、おふくろは基本的に芸者だから、客扱いは慣れたモノだろうと思い、それが私自身の勉強になるかも、とも思った。

しかし、お酒が入る店だし、客は女性目当ても結構いる。
話題も下半身ものが多い。

そうなると、私自身の「プロ意識」が問われる事にも繋がる。
おふくろの前で恥はかきたくないので、いっそう気合いが入った。

この「プロ意識」というのは、一体何だ?と、自分の吐いている言葉だが、気になったのだ。
私としては、無意識的に刷り込まれたもののような気がしていたが、刷り込まれるような家庭環境では無かった。

では何だ?責任感?いや、もちろんそれも含まれるが、そんな単純なものではない。
美意識も入っているからだ。
それは仕事をする姿に対して、あるいは、物腰に対して含まれている。

自分を真剣に見詰める「武禅」は、10月8.9.10日です。

ボルドーで

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