福岡ワークショップの前日にクラシックバレエ
福岡ワークショップの会場を借りている三ノ上先生の生徒さんの指導をした。
もちろん、クラシックバレエを習っている人達だ。
中学1年生のトリオが、素直で可愛いかった。
しかし、教えるのは難しい。
言葉が先回りしないように、そして質問に対する答えを言わないように、そんな事を考えながら2時間汗を流した。
何でもウクライナのバレエ団で踊っているというダンサーもいた。
さすがロシアのバレエで育っているので、かっちりしたフォームをしていた。
しかし「形は、どこかからどこかへのプロセスの間を切り取ったものだ」という考え方に驚いていた。
もちろん、動きそのものも「動きの過程」の一部だ。
その意味でアンバーから始まる各フォームも、動きの過程にある。
そのフォームの中で少し特殊な5番がある。
これを詳しく書き出したら難しくなる。
とにかく蝶骨から動き出し膝を働かさなければいけないのだ。
働かせるというのは、動かすのではなく「動いている」事だ。
動きの質を理解する為に、言葉の使い方も変える必要があるのだ。
武道でも「形」はない。
その意味でバレエも同じだ。
もちろん、それは違う、形は形として作られたものだ、という意見もあるし、実際そうかもしれない。
もちろん、人間はロボットではないのだから、たとえ形として作られた形であったとしても、そこに有機的な繋がりを見出す方が動きとして合理的だ。
この合理的というのは、「力が出る」為にというところ、「美しい」というところでの合理的だ。
そんな話も交えてのバレエのワーク2時間は、あっという間に終わった。
大阪ワークショップは9月21.22.23日です。