閃いた事は、全て実現する
「浸透する蹴り」は即興で生まれたものだ。
だが本質的には、骨盤や胸骨を使った蹴りであり、決して蹴るという意識を持たない蹴りだ。
それが、基本的な稽古なので、そういった稽古を積み上げている中で、ふと閃いた、というものだ。
だから、とんでもない事が突然できた、というのではない。
逆に言うと、積み重ねていなければ閃きもしないということ、そして、閃いた事は全部実現できる、という事でもある。
だが、実際にこの「浸透する蹴り」を弟子に教えるとなると、もう少し私自身の蹴りというか、足の使い方や他のトレーニングに取り組んでいなかったか?等を思い出す必要があった。
それは、同じ弟子でも10年以上の者もおれば、3ヶ月の者もいる。
そうした時、経験の浅い人には稽古の時間数が少ないから無理なのは確かなのだが、それでは身も蓋もない。
で、自主稽古のヒントになる、私の稽古の考え方や武道に対する考え方を説明する必要がある。
また、以前はやっていたが、今は取り組んでいない稽古もある。
そこを、補っておく必要があるからだ。
そう言えば、股関節から「足が振れる」という練習をしていたのを思い出した。
それは、回し蹴りや横蹴りをスムーズにする為のものだった。
また、その訓練は、骨盤のキレを良くする効果もあった。
何時の頃からか忘れたが、「意識して身体を動かすと、身体は緊張する」という事に気付いた。
それは「力を入れたらいけない」という言葉から、実際として出来るようになってから気付いた事だ。
多くの人の基本稽古は何なのかは知らない。
私の場合は、「身体とは?」から「身体を使うとは?」になり「身体を使えた」という順序になる。
この事に気付いたのは、道場を開いて教えだしてからだ。
その「教える」という必然から、考えていった事だ。
同時に、「上達とは?」「成長とは?」を考えていった。そ
ういった事を、道場やワークショップで公開しているのだ。
つまり、「何かが出来る」を目的にせず、「自分で考えられる・自分を成長させるには」を「身体を使う」という事で指導しているのだ。
大阪ワークショップは9月21,22,23日です。
雨の日は室内で加工