言葉にするのが苦手

ワークショップを終え熊野に帰ると水が止まっていた。
台風の影響で豪雨とまではいかないが、相当降っていたからだ。
完全に止まっていたので、どこかでホースが抜けているのだ。

しかし、この雨量では沢も登れないし、抜けたところを繋ぐのは無理だ。
だから、小雨になるか止んでからにする。

今回のワークショップは、治療系の人達が多かった。
「明鏡塾」に来れば良いのに、と思うが敷居が高いのかもしれない。
それでも、最終日には明鏡塾に行きます、と言ってくれた治療家がいたのは嬉しい。

こういったワークショップや明鏡塾、武道塾等で、「それって、どんな感じかな?」と聞くと、「う~ん、言葉には出来ないけど」と言う人が多い。

もちろん、それは分かる。
しかし、敢えて言葉にすることで、何かが残る。
どうも、日本人は感覚的な事を、言葉にするのが苦手なようだ。

今回参加してくれたフランスの女性から感想が届いた。
もちろん、翻訳アプリを使っているから一寸意味不明のところもあったが理解は出来る。

「その深さは、おそらく生涯の修行を通して理解していくもの、人間性と人間の条件の深い根源に関連しているからです。~~老若男女を問わず、どこにいても、先生の発信するものに触れ、普遍的な教えを受けることができるのですね。~~私は、出会いや体験以外には何も期待せず、白紙の状態で参加しました。あなたのワークは、私が海外から感じていたものをはるかに超えていました。」

中国人の女性は、日本語が達者なので、口頭で質問や感想を言ってくれる。
それは、このフランス人とほぼ同じような内容だ。

日本語は特に感覚的な表現が多い筈。
という事は、言葉にするのが得意の筈なのだが、何が邪魔をしているのか、こういった言葉を聞いた事が無いのが悲しい。

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