111回武禅レポートの抜粋をアップ
第111回「武禅一の行」のレポートの抜粋をアップした。
アップする為に、当然レポートを読み直す。
古くは10人10色というように、全く異なった捉え方をしているのを知るのが楽しい。
毎回そうだが、特に今回は極端に違う。
そういった「違い」を言葉として知る事が出来るのは、ありがたい限りだ。
個人の違いを明確に分かる職業は医師や施術家達、人を相手にする接客業、もしかしたら熱心な教師くらいだろうと思う。
その意味で、一般的な事務職系の人達は、実際として「人は違う」を知識でしか知る事は無いだろうと思う。
もちろん、見た目の容姿の違いや性格の違い等は分かるだろうが、もう少し深く、という事ではそこまで突っ込むこともないだろうから知らなくて当たり前だが。
同じワークをしているのだが、それに対する感受性や解釈、取り組み方、全員が違う。
もちろん、違って当たり前だから決して間違い探しの話ではない。
しかし、そこに共通する何かを持ち込むと、その違いが明確化する事もある。
私は、常に持ち込むのは「自意識のレベル」だ。
幼いか成熟しているか、そこを基準として見る事にしている。
そういう視点で、改めてレポートを読み返している。
そうなると、もう一度アドバイスを送りたくなる程、中身が違って見えるのだ。
もちろん、それは私の問題なのかもしれない。
吟味せずに返信したのかもしれないからだ。
今回も、明確に問題を抱え受講していた人がいた。
そういう人のレポートには、読んでいて心が動かされる。
問題と真正面から向き合っている、それがどんなワークでも自分の問題に照らし合わせるからだ。
その自分の抱える問題が、自分自身の人生にどれほどの影響があるのか、という事もここに絡む。
話は飛ぶが、「叱らないで選手を育てる」というニュースを見た。
確かに子供達は伸び伸びと、チームやそのほかの人達と競技に没頭していた。
自分たちで作戦を考え試合を進めるのだ、それは面白いに違いない。
そこにインタビュアーが入る。
子供達は「ストレスが無いので、楽しく伸び伸びと出来ます」と答えていた。
さて、世の大人達は、どんな大人にならせる為に、このシステムをいれているのだろうか?もちろん、私には分からない。
「ストレスが無いので」という子供。
小学生だ。
だが、世間や社会はストレスだらけだ。
そうすると、このシステムで育った子供達は、システム以外の方法の場所ではストレスを感じるだろう。
という事は、ここで育った何割かは、間違いなく精神を病む事になるかもしれない、という事だ。
全ての、子供は間違いなく大人になるのだ。
「どんな大人になってほしいのか?」だ。
子供にとって居心地の良い環境が、強い大人を生み出すだろうか?
2月6.7.8日大阪ワークショップin上新庄


