劣化した関係
昨年の東京ワークショップから少し気になっていた事がある。
それが今回のワークショップで「確実」に見えた。
それは、「武禅」でも気になっていた事だ。
間違いなく「関係」が希薄になっている事だ。
もちろん、そもそもが多くの人達の関係する能力というか気持ちそのものが希薄なのだが、それに輪を掛けているのだ。
「どうして?」だが、それはコロナ騒ぎに巻き込まれたからだ。
メディアの垂れ流しを、盲目的に信じた2年間の結果だ。
その典型がマスクだ。
まだ大人は、マスクをしていても人生経験の中から他人を察知したり推察したり出来るが、若い人達はそれが出来ない。
そうすると、上っ面の言葉やマスク越しの表情に頼るしかない。
当然、関係は希薄になるし、伝わらないから些細なトラブルもきっと増えているだろうと思う。
ワークショップでは「関係性」という事で稽古をする場面もあるが、そこで行われる忖度が果てしなく多くなっているのだ。
一つに「相手に良い人と思われたい」「相手を傷つけたくない」「仲良しだと思われたい」他の、小学生レベルの自意識がまん延しているからだ。
マスクの副反応だ。
コロナのまん延ではなく、幼さのまん延だ。
ワークの最中に「一寸待って、そもそもがお互いに向い合えてもいないのに、人が反応する筈は無いんやで。こんな難しい事、誰にもできない筈なのに、どうして『出来た風』を装うのか?」と言った。
その言葉自身も理解出来ないのかも知れないが、話した直後も同じ状態だった。
間違いなく、一般的にこの2年間で人は劣化していると感じた。
大阪ワークショップは7月1.2.3日です。
沖縄は8月5.6.7日に決まりました。
詳しくはhttps://www.hino-workshop.com/