やり直しはきかない、自分にプレッシャー
今日も秋晴れだ。
こんな好天が続くのはほんとに珍しい。
天気予報通りだと来週一杯続くようだ。
「やり直しはきかない」という考え方は、10代の時に身に付いた。
一つは、器械体操での試合があったからだ。
明確な「駄目は駄目」があるから、何をどう練習して行くかが分かった。
これを先生に教えて貰ったのではなく、自分が気付いたところが良かったのだ。
自分で気付いたことだから、それをそのまま仕事や人生に持ち込めたのだ。
その意味でも、誰かに教えられたのではない。
いわば、どんな事でも「自分で」が大事なのだ。
問題は「やり直しはきかない」という場を、どこに設定するかだ。
どんなことでも、やり始めは出来ない。
その意味ではやり直しばかりだ。
ここで体操の技をマスターしていった過程が役に立った。
本当に、その事、例えばバク宙だとすると、もちろん、まずバク転だ。
そのバク転も出来ないから、マットの上で後転からだ。
後転が楽に難なく出来るようになり、バク転をイメージ出来るようになると、立った姿勢から後に蹴る練習をする。
というような段階的な練習方法で、それぞれに完全に出来るようにしていった。
こういった、作業が主体の段階的な考え方を持っている事が人生の武器になっている。
このそれぞれの過程を、きっちり間違わないようにやり切る事が、最終的な目的を確かなものにしたのだが、一つ一つの過程をそれぞれに完璧を目指したのだ。
それは、たかが後転なのだが、それを単なる過程と捉えずに一つの終点として捉え、その完璧を目指したのだ。
つまり、過程というのは終点、あるいは目的に辿り着く為の道で、その途中の事なのだが、その途中であっても終点扱いし完璧を目指したという事だ。
もちろん、それが完璧であるかどうかはどうでもよい。
その段階での完璧、つまり、全力を出してやればそうなるのだ。
そういった取り組み方が、気持ちを強くさせていくということを後付けで気付いたのだ。
今日は、スイスを拠点に活躍するダンサーが遊びに来る。
元フォーサイスカンパニーにいたMartheだ。
お母さんになり子供を連れてだ。
彼女は過去2回だったか熊野の道場に来て稽古をしている。
もちろん、ダンスの為のアイディアを練る稽古だ。
今日から1週間、賑やかな時間になる。
東京ワークショップは12月1,2,3日です。