2023年2月

明鏡塾
世間とは一線を引いているからのもの

「相手の中に入る」は、最高級難度なのだが、一人が出来ると皆んなが出来るようになってくる。
「場」に影響され「人」に影響され、知らず知らずの中に出来てしまうのだ。
それでも「まだ考えたらあかんで」という。
それは、その人の頭のプログラムが明確に書き変わってからでないと、元に戻ってしまうからだ。
飲み会で一人のベテラン柔整師が「意識や無意識を考えるようになり、治療の方法や治療を長時間やっても全く疲れなくなった」と話してくれた。
確実に進化している人を見るのは、こちらとしても嬉しくなる。
講座の始めに行う「背中を触る」の時、内科医が「この単純に見える動作でも、一人一人違うし、触れた感触も返ってくる言葉も全く違うのは面白いですね」とポツリ。

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武禅・自分を知る
血の通った人間ならば、は死語かな?

自分では相手に話している「つもり」、相手の話を聴いている「つもり」だ。
つまり、多くの人は「つもり」で会話や関係性だと思い込んでいるという事だ。
それこそ、話の内容こそが大事で、自分に向けられている相手の人の気持ち等は無視だ。
でも、内容は理解できているから「話を聴けている」あるいは、「相手の人に」話している、になるのだ。
内容が理解できる、もしくは理解できるように伝える、というのは、当たり前の事だ。

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人間関係
人の相互関係が人の成長を促す

ここでの10年間は私を大きく成長させてくれたように感じる。
彼らの要求のおかげで、私の感性はフル回転したからだ。
世界トップレベルのダンサー達が求めるものを提供し、それ以上を課題として提供したかったからだ。
それは、フランスで熱心に受講してくれる武道の人達も同様だ。
つまりは、「人は相互関係でのみ成長する」という事の実際だ。

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伝統武道
どこに向かうか、どこに向かっているのか?

「では、ロボットの様に正確に出来なければいけない、という事ですか」「いやいや、ロボット以上に正確に出来なければいけないという事やで」 これは、昨日の稽古でのやり取りだ。 つまり、人の身体はそれくらいの精度を持ち合わせた材 […]

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人生波風一杯
春が来ても見えにくいビル群の中で生活すると

無機質なビルが未だにどんどん建設されている。
それこそ昭和の風情も全部無くなるのだろう。
無機質な高層ビルを見ると、私は刑務所しか浮かばない。
先日、フィリピンの刑務所で、VIP待遇も金さえあれば出来るというニュースが有ったが、それと何が変わるのか分からない。

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明鏡塾
福祉の人と医療の人の違いは

福祉の世界と、医療の世界は明らかに違う。
「何が」というと、勉強の量だ。
福祉の人達は圧倒的に少ない。
というよりも、人にもよると思うがもしかしたら学校を卒業したらそれで終わりなのかもしれない。
実際の仕事としては、看護師や理学療法士と変わらないか、もっと高度な現場かも知れない。
にも拘らず、そういった認識も自覚も持たない人が多い。

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稽古
自分を好き?

もしかしたら、多くの人は自分の事を好きではないのではないかと思う。自分に取り組んでいない人が殆どだからだ。 それは、武道やワークショップで常々話している事だが、日常生活からの問題に気付き、その解決法としての「何か」を探す […]

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ワークショップ
沖縄、今日は舞台での在り方だ。

一日早く沖縄に入り、何時もダンスのワークをやっている。今日は香音ちゃんとチエリちゃんが、東京から来ていたので「ダンス」というよりも、舞台での在り方や「魅せる」という事について稽古や話をした。 技術は、一寸踊れるからといっ […]

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ワークショップ
意味不明の言葉よりも気持ちに反応しよう

子供は間違いなく「気持ち」に反応するが、大人は残念ながらそうはならない。
「どうして?」
その反面、意味不明の言葉を口にする大人は多い。
例えば、後ろから両肩を持たれている状態から「ねじれ」を使う、というワークで「後ろの人を感じて下さい」と指示を出す。
出来る人もおれば出来ない人もいる。
その出来ない人に「今、どうした?」と質問すると「後ろの人を意識してました」と答えた。
「意識していたというのは、どうやって?」と質問を重ねると「いや、意識していました」と答えるばかりだ。
で、改めてそれをやってもらった。

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ワークショップ
明日は沖縄へ

沖縄ワークショップは、何時も書くように人間の距離感が近い。
文字通りの距離の事ではなく、ある言い方をすれば自己防御感が薄いとも言える。
東京に生きる人の過敏な警戒感というか、自己防御感と比べれば相当薄い。
私からすれば「一体何を防御しているのか?」「何から防御しているのか?」が謎なのだが、そういう人が多いのが東京だ。
だが大阪も同じような人が増えているのが悲しい。

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