本当に本当か?
大阪「明鏡塾」11期も、初日にしてはかなりの出来だった。
懇親会で、4期から連続再受講する柔整師が初受講の理学療法士の方に「初日でこんな感じになるなんて凄いですよ」と、話していた。
こんな感じ、というのは、「患者さんに話す」を仮定したセクションでの取り組み方を見ての話だ。
この4期から今期11期まで連続受講していて、何が変化したかという事も初めての受講者に紹介してくれた。
「一番は、患者さんの治りが早くなったこと」だという。
そしてその原因は、「患者さんの話をちゃんと聞いているから」という事だと実感しているという。
患者さんの話をちゃんと聞く、というのは、患者さんが「自分の話をちゃんと聴いてくれている」と体感していることだ。
つまり、患者さんの実感が伴っていなければ、「治りが早くなる」という具体的な働きは起こらないのだ。
「明鏡塾」の特徴というか、ワークショップや「武禅」等も全て基本になっているのが、私の考える「武道」だ。
もちろん、既製品ではない。
そこには「本当に、本当か?」という質問が所作の全てに突き刺す。
理解しましたで終わり、ではなく、本当に出来なければ意味が無いという考え方だ。
本当に出来るというのは、そんな考え方やそんな感覚になっている、ということで、目指すはその一点「達人」なのだ。
だから「実感」であり「体感」なのだ。
明日から東京ワークショップだが、もちろんここでも「本当に」が付いて回る。