体験とはいうが、
「体験?」初めての事を体験する。
20年以上前、ウインドサーフィンを体験した。
何を「体験」したのか?
まず、セールを立てるのが難しかった。
海に浸かったセールをロープを使って引き上げ立たせる、これが難しかった事が印象に残っている。
2時間もかかり立たせたが、それを維持するのにも時間が掛かった。
何度も引き上げては反対側に落ちた。
何度も落ちた事でヘルメットを被っている意味が分かった。
ヘルメットをかぶっていないと、セールを張るポールが脳天を直撃するからだった。
もちろん、このウインドサーフィンの乗り方は、口頭で5分程説明して貰っただけだから、何も知らないのと同じだ。
その内にセールを立てるやり方が分かって来たので、セールは風を受けてどんどんスピードを出し進むようになった。
体験して分かった事は、海からセールを引き上げるのに力は要らない事。
セールが立てば風を感じていれば、取り敢えずは海の上を走る事が出来る事だ。
という事で、私の道場での武道の体験?
これは、多種多様にやる事があり、何を体験できるのかは分からない。
その人次第だというしかない。
私がウインドサーフィンを体験したように、何かが出来るという事は無いからだ。
それとどんな問題を持ち体験したいのか?体験する意味は何なのか?それが明確で無いと、何も体験できないのが「技術」だ。
ただ「難しい」と思うか、「分からない」と言うのが関の山だろう。
何れにしても「体験」は難しいのだ。
自分自身の持つ「問題」と「その事」が合致、あるいは近い事でないと、体験できないからだ。
時間的な体験は誰にでも出来るが、「その事」のレベルによってそこが難しいのだ。
「体験できて良かったです」と言う言葉を聞くが、そんな言葉を使った事も聞いたことも無い。
時代が変わるとはそんな事なのだろう。
大阪ワークショップは9月21.22.23日です。