関係をコントロールできる考え方と身体
誰かから押されたら倒れる。
引っ張られたら引っ張られる。
これらは押す側や引く側の一方的な行為だ。
そこで押されたら「押される」を体感する。
つまり、身体の「どこを」「どのくらいの力で」「どの方向に」を感じ取るのだ。
そして「そのまま倒れる」を体感する。
これは、相手の力の方向と力の量を、「身体で知る」稽古だ。
つまり、相手のやりたい事を理解するという事で、会話と同じだ。
頭で行う理解するという行為を身体でするだけだ。
もちろん、慣れない事なので難しい。
しかし、この身体感覚を養えなければ、相手との関係において合理的な対処は出来ない。
つまり、武道の身体を養えない。
つまり、武道とは、相手との関係の中で、その関係をコントロール出来る考え方と身体を持っている事だと定義している。
この「関係」は人生を生きる上で、また社会を生きる上で一番重要な要素だと考えているので、ワークショップや道場、そして「武禅一の行」という形で伝えています。
107回「武禅一の行」は、10月7,8,9日にあります。