福岡ワークショップは終わった
昨日のお昼過ぎ、雨がパラつく東京に戻った。
何が疲れたのか「疲れた」ので、とにかく寝た。
福岡ワークショップは、4年ぶりだったので、その意味では懐かしい顔や、思い出しにくい顔もあった。
いつものように、ダンサーや武道格闘技関係、お医者さんや看護師や理学療法士などの医療関係者、主婦やフリーター他、多種多様な人達が受講してくれていた。熊本から武道の先生、岡山・石川・沖縄からも来てくれていた。
会場を提供して頂いた三ノ上先生もご健勝で何よりだった。
今回は他のワークショップとは違い、1日目は「武道塾」をという事だった。
3コマも武道塾は、合宿と同じような感じになった。
もちろん、武道をやっていない方が殆どなので、表面的な指示だけにした。
ただ武道系の経験の無い人に「体感したい」とリクエストがあったが、その人には「無理」だと断った。
「受け」の身体が出来ていないと、何が起こったのかも分からない、つまり体験も体感も出来ないからだ。
それ以外は、概ね出来ない事や、難しい身体捌き他をを楽しんでくれていた。
2日目からは、普通のカリキュラムに戻り、胸骨操作や連動をそれなりに楽しんでくれていた。
山口県から来ていた人は、中学生の頃に雑誌で私の事を知り、それから度々雑誌で目にしていたそうだ。
子供心に「ただ者ではない」と思っていたそうだ。
その私と「この年になって会えたのは、無茶苦茶嬉しいです」と満面の笑みで話してくれた。
何とも嬉しい話だ。
また「明鏡塾」に来られていた脳外科の医師や、理学療法士も1日だけだが顔を出してくれた。
脳外科の医師は懇親会まで付き合ってくれ、「明鏡塾でやっていた『本気の目』が分からなかったのですが、やっと分かりました。自分が本気だから、本気の人と一緒に仕事をしたいので、選択する手段が見つかり良かったです」と、嬉しい話が聞けた。
集合写真を撮り、打ち上げに向おうとした時、三ノ上先生の生徒さんが2人、自主練の為にいた。
三ノ上先生から「この子達に何か一つアドバイスをしてくれませんか」と頼まれた。
太腿の筋肉が付きすぎているので、脚の使い方が間違っていると思うので、と前置きがあったので少しつま先立ちになって貰った。
なるほど、これでは疲れるし太腿がパンパンになる。
胸骨操作で身体を引き上げ方を指導した。
ついでに、胸骨操作で腕を動かす事もアドバイスした。
反応が良いのでアドバイスのし甲斐がある。
三ノ上先生は、後3年で正式に指導を始め50周年になるそうだ。
反応の良い子達に何とか正しい事を残してやりたいと仰る。
もちろん、その子達次第だが、それでも残さなければならない事を伝えたいと、幾つ何十になっても情熱は衰えないのが素晴らしい。
別れ際、機会があれば、この子達に時間を作ってやって下さいと頼まれた。
何だかんだと、中身の濃い福岡だった。
次はどうなるかは、私の体力次第で分からないが。
107回「武禅一の行」は、10月7,8,9日です。