雨漏りと、軒3か所
「あれっ、水止まってるやん!」
朝、目の前の蛇口を見ると水の気配もない。
そうすると、水源地→息切れ→滑る→びしょ濡れ、というような連想ゲームになる。
水源地迄行く準備をして道場を出る。
山に入る前に抜けていますように、と祈りながら。
こんな山奥の、向かいの家から少し離れたところに街灯がある。
この工事をしている時、町は金が余っているんか?と思った。
道場からも離れているし、向かいの家からも離れている。
一体誰が建てようと言い出したんだ?
山奥の村には、そういった訳の分からないものが沢山ある。
いわゆるバラマキの結果だ。
そこにある水銀灯をLEDに変えていたのだ。
「???だ」
私はてっきり取り壊しの工事かなと思っていた。
その現場を通り越して、水抜き蛇口を開け、その下に降りていく。
道路に水が溢れ出していた。
「おっ、良かった、祈りは通じた」
水源地に登らずにすんだ。
ジョイントが外れていたのだ。
きっと、寒さでホースがあちこちで縮んだのだろう。
軒の工事をする為の簡易の足場を作る。
その前に道場横の雨漏りを治す。
これは、無茶苦茶良い防水シートがあり、それをベタッと貼り付ければ下地になるのだ。
そのまま放置しても10年は持つ。
ただ、今は気温が低いので接着が難しい。
そんな事で、屋根で滑り落ちそうになりながら、防水シートを任意の大きさに切り作業をしていた。
すると、昔ならシーマーの最高級ランクなのだが、今の日産は知らないので車種は分からないが最高級だろうという感じの自動車が裏に回って来た。
「何?」と思い「そうか!」と気付いた。
直ぐに降りて玄関に出ていった。
やっぱり土建屋の社長だ。
「せめて人工さんの分だけでも受け取ってよ」というと、「かまんよ、こんなもん半日もかかってないから」
ほんと、有難い事だ。
「ところで、病院に通っているてどこが悪いんや?」「透析や、週に3日やわ、それと肺気腫や」「肺気腫は俺と一緒やで」「自分の刃治せんのか?肺気腫は辛いから治してよ」「よっしゃ、電話入れるわ」
そんなやり取りが楽しい。
2025・1月31日から2月2日は新春大阪ワークショップは阪神野田の近く