昨日帰国!
1年ぶりのフランス・ベルギーを終え帰国した。
今回は、ブリュッセルで100人近く、トゥーロンで30人近く、そしてパリでは100人近くと、沢山の人が受講してくれた。
それでも受講する人の数が少ないと、トゥーロンのドミニクさんが言っていた。
今は春のバカンスのシーズンだから、みんな家族と遊びに行っているからと言う。
「初めて受講する人は?」と手を上げて貰うと、どの会場も半数以上は初めてだった。
海外在住の日本の方もいた。
それに、クラシックの音楽畑の方もいたのは嬉しかった。
武道での基本的な「力」、そしてそれを発揮させる「体重移動」をベースにしたワークショップを展開した。
もちろん、何時もそれだ。
それは、間違いなく余程の人でないと、量の稽古をしていないから、それは、何年経っても自分のものにはならないという事だ。
だから、それを体得して貰おうと、行く度に同じ事を稽古するのだ。
そしてそれは、私自身の勉強にもなるからだ。
年配の先生方は、色々な動きや考え方を獲得するのに時間がかかる事を知っているが、若い人や武道経験の浅い人にはそれが分からない。
もちろん、話をしても「へ~~そんなものか」と言う程度で、何も分かりはしないし分かろうとはしない。
このレベルは世界共通なのだろう。
そういう人に限って「受けを取らせて欲しい」という。
やって見せるが、旅の疲れもありカチンと来て「あなたは何かを得ましたか?」と聞いてみる。
すると怪訝な顔をする。
「あなたは体感したいと言うのでやったけど、受けの取り方を知らないですね。だから、何かを得たのか?と聴いたのです」という。
どんどん目が泳いでいく。
そこに畳み掛けるように「あなたは自分がなにをしたのかを分かっているのですか?」と続ける。
こういうシーンがあると、その周りの人は笑顔になる事が多い。
それは、私に体感したいと言った人は自分勝手にやっていて、稽古にならない事が多いからだ。
受講する人達が顔見知り、あるいは、同じ道場の人達なら注意もするだろうが、初対面の人には中々言い出しにくいようなのだ。
これも、日本と似ている。
そういった出来事も交えて時間は進む。
こういったシーンがあると、一応稽古のやり方を注意する事にしている。