久しぶりの大阪弁は嬉しかったわぁ!
早朝5時過ぎ、シンガポールに着いた。
チャンギ空港は近代的な設備が整っていた。
何よりも美しい。
その意味では羽田や関空の比ではない。
帰国の時も改めて空港を見渡したが、スッキリとしていて美しいと感じた。
迎えの車に乗りホテルへ。
朝食は7時からだ。
寝る訳にもいかず、ゴロゴロしながら時間待ちをし、朝食のレストランへ。
室伏長官達も朝食に来ていた。
私はハッキリしない頭だから、同席を遠慮していると長官が同席を進めてくれた。
そこには整形外科の先生や理学療法士、トレーナーの方達もおり、長官とコンディショニングのプロジェクトが始まっているそうだ。
今回のシンガポールも、このメンバーで「健康の為のスポーツ」という事でワークショップがあるのだ。
こういう組み合わせ、つまり、スポーツの専門家と武道の専門である私の組み合わせは、実際のところ私としては難しいのだ。
個人的には室伏長官との話しには興味があり、色々とお聞きしたい事はある。
がしかし、スポーツという一般論での事には興味がないし、そこに健康が重なって来ると、完全に相反する考えを私は持っているからだ。
ま、取り越し苦労をせずに、直球だが角度を変えて話しに参加した。
お昼には生まれて初めて大使館に招待され昼食を頂いた。
大使が出迎えてくれ、中に入ると天皇両陛下のお写真が飾られてあった。
思わず最敬礼だ。
大使とのお話は、シンガポールの状況や、シンガポールは外国との付き合い方が長けているというような話しだった。
平和は緊張感の上に成り立っている事を、改めて知らされた感じがした。
日本人学校に通う、日本人の子供達とのイベントも長官の仕事だった。
子供達は、2組に分けられていた。
小学生2.3.4年生組と5.6年生組だ。
長官考案の「紙風船あそび」で、2.3.4年生の子供達が楽しんだ。
子供達は何よりも元気が良い。
長官は最初は壇上で見本を見せていたが、降りて皆の中に入っていくと、黒山の人だかりというか、子供達が群がって来るのだ。
ハイタッチをせがんだり抱きついたり、とにかく元気だ。
長官が壇上に戻り、1人の子供に壇上に上がるように促すと、我先にと子供達が駆け上がる。
先生達が慌てて制しするが、子供達は止まらない。
「子供」という感じだ。
日本の子供達の学校での状態を知らないが、これだけの元気は無いだろう。
「無邪気」そのものだった。
夜に入り日本人会主催の講演会だ。
今回は、これが私にとってのメインの仕事だ。
「武道の達人」という事で、武道の話をするのだが、長官との対談なのでそうなるのかどうかは分からなかった。
狂言回しには、大使館付きの女性が受け持ってくれていた。
色々な話をしたが、数分もすると「余所行き」の言葉使いから、大阪のおっさんになる。
そうすると、もしかしたら通訳の方に分からないかもしれないと思いつつも、大阪弁だからしかたがない。
質問も複数あり盛況のうちに講演会を終えた。
舞台を降りると、長官も私も囲まれて記念撮影だらけだった。
私の周りに来てくれた人達の中に、関西出身の方も沢山おり「久しぶりの大阪弁、嬉しかったです‼」と、それを喜んでくれた。
とにかく、昨日の夜帰国した。
気温差が25℃くらいあったが、そう感じていない。
老人になると、寒暖の差に対して鈍感になっているからだろうと思う。
明日は、早朝からフランスへ飛ぶ。
5月3.4.5日108回初夏の「武禅一の行」
少しでも南国気分を味わおうと、2時間程半袖で散歩。曇天で全く暑くなかった。