古流宗家との出会いは、新たな発見への糸口になるかもしれない

先日、日本の伝統武術古流の宗家とお会いし、少し交流の動きをした。
また、古流の型を披露して頂いた。

宗家自身に興味を持ったのが、対談のきっかけだ。
それは、フランス・パリでホームレスを3年間もやっていたという経歴があった事だ。

ホームレスになった経緯は「やられた」事が原因なのだが、その事よりも3年間生き抜いた事が「骨」を感じたからだ。

伝統武術の宗家の数は知らないが、流派の数だけあるのだから相当数ある筈だ。

フランス・パリは、人種の坩堝のようなところがあるし、その地域はそれこそホームレスの人達の巣窟でもある。
その場所で生き抜く為には、その人達に認めさせなければいけない。それを実際にやって来たのだから、そこに興味が湧いたのだ。

お会いすると、出身が関西の姫路だという事もあり、直ぐに打ち解けた。
関西弁でそのままざっくばらんに話が出来たからだ。
これも嬉しいところだ。
気持ちが開いておられるからだ。

何か向い合えるキッカケが無いかと考え、宗家に居合いを所望した。
私が攻めで、宗家が受けとして居合いをする。

そのホームレス生活を生き抜いた眼光を体感したかったからだ。

宗家曰く「視線でロックオンされた」というくらい、気迫のある一瞬を共有できた。
これは私も久々に嬉しかった。
宗家も「この緊張感はホームレス生活以来でした」と仰っていた。

宗家のまるで舞のような型を拝見しながら、私自身が「昔日の達人を現代に蘇らせられるのか?」というテーマを背負って研究して来た「古流」での「身体操作」。
ここでのポイントは当然「舞の様な」だ。
その「身体操作」そのものが、そこ(尾川宗家)に完全にあった事に驚きと共に、研究・探求の道筋が間違っていなかったことに安堵した。

約40年の研究が私の中で「実っていた」のだ。
もちろん、私にとってはそこが終着点ではない。
まだ、「何か?」を追いかけているからだ。

しかし、今回の尾川宗家との出会いは、私の身体操作をもっと異なる精密性を見つけ出す鍵になるのではないかと直感した。

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