本番を壊す⁈
そうか、8月8日か。
昔で言えば「88ロック」の日だった。
ヤマハが楽器を売る為にウッドストック風コンサートを企画したものだ。
1968年や70年辺りは、そういった楽器屋がイベントを開き始めた時期だ。
それを思い出した時、どういうわけか神戸三宮にあった「メイドインジャパン」というディスコを思い出した。ほ
このディスコでも、ブラスロックのバンドとして相当数演奏した。
バンドメンバーは全員ジャズ畑なので、曲数は数えるくらいで十分だった。
全員がそこそこのアドリブ演奏が出来るからだ。
私の耳が悪くなったのは、この時の演奏が原因だと思っている。
畳一畳はあるようなギターアンプやベースアンプから、最大音量で攻めてくる。
私がフルボリュームでドラムを叩いても、自分の音が全く聞こえない時もあった程だからだ。
これを連日行うのだから耳も悪くなる。
難聴になったのは、絶対にこれが原因だ。
このバンドは、ここに出演するロックバンドの間で有名だった。
15日契約なので、その交代の時に次のバンドは先乗り込みをして演奏を聴いているのだ。
ひどい時は、最後のステージが始まった時には、数バンドが見学に来ていた。
だから、その連中にも演奏に参加させたり、交代したりしてジャズのリズムの取り方や色んな演奏テクニックを教えたものだ。
しかし、このバンドは、いわゆるゴーゴーガールには評判が悪かった。
ホールの真ん中にお立ち台があり、そこで曲に合わせて躍るのだが、我々のバンドでは躍れないのだ。
当然、お客さんも踊れない。
それは、リズムに仕掛けがあったからだ。
いわゆる変拍子で7/8や15/16というものだ。
一見踊れそうなのだが、手拍子が出来ないというものだ。
これは、普通にやったら面白くないので、演奏を難しくさせる為にやっていたのだ。
古き良き時代だ。
本番を壊してギャラを貰えた時代だ。
大阪ワークショップは初秋の9月21.22.23日