久しぶりのミュンヘン

 「ここの時間はどうなってっていた?」時系列がハッキリしない記憶。
そりゃそうだ、
50年前の話だから。

昔話は、現在の自分はどう形成されたかを、改めて教えてくれる。
「そうか、あの時ピンちゃんにあの音を出して貰わなかったら、今の俺は無かったな」そんな回想は、今の自分を奮い立たせる。

ジャズ、バンド、仕事、コンサート、自分の進む道、そんなことが、この時代の節々で形成されてきたのだろう。
その時々には、そんなことを考えもしなかったが。
「目的?」そんなもんがあるわけない。
刻一刻一刻と、目まぐるしく変化する自分自身であり、その環境において目的というような悠長なものがはい入る隙間などなかった。

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