武道ということ

強いとか弱いとかではなく、武道における公式的なことを身に付ける。
公式的な、というのは技術にする為の定規のようなものだ。
技術には必ず「こうでなければならない」という『技術』がある。
それを練習するのが稽古である。

しかし、難しいのは「こうでなければならない」という動作を、自分が作り出し自分が使うというところだ。
中でも「作り出す」のが難しい。
あくまでも「癖」が邪魔をするからだ。

だから「武道」つまり、邪魔をする「癖」と、それを取ろうとする自分との勝負になり、それが延々と続くから「道」なのである。
「癖」はもちろん動作なのだが、それは無意識的に作られたものだから、手を付けられないのだ。
そして、その癖に応じて「考え方・感じ方」も形成されている。
それらを取り払っていかなければ、癖からの脱出は出来ない。
果てしない「道」。
それが「武道」を稽古するということである。

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