新しい目標

私の道場で、最も重要な基礎稽古は「肘当て六法」という型だ。
もちろん、基礎稽古といっても、初心者だけがやる稽古ではない。
私は30数年、この型を見直したり稽古したりしている。
何かしらの気付きがあった時、この型に帰る、そんな感じだ。
型は六法ということで、6種類の動きしかない、極々シンプルなものだ。
シンプルなだけに無数の解釈、つまり、視点を変えて取り組むことが出来るのだ。
視点を変えるといっても、肝心の「肘」の重要性の再発見のようなものだ。
色々やっていると、俗に言う「二の腕」の操作が大事だと気付いてくる。
肩から二の腕にかけての腕だ。
その部位が直接肘と関係しているからだ。
肘が意識できるようになってくると、腕への連動が確実になってくる。
そうなるとしめたものだ。
そこへ行くのに何年かかることやら。
そういえば、昨日の本部の稽古で、何時も書く高校の空手部の先生のお祖父さんの話になった。
かなり著名な書道家だそうだ。
そのお祖父さんが、下書きや準備なしに、いきなり本番用の紙に書けるようになったのは、75才を過ぎてからだとおっしゃっていたそうだ。
私も後10年で75才だが、そんな言葉を口にすることが出来るのだろうか?
また、新しい目標が出来た。

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