視点
本部には、高校のバレー部の監督と、空手部の監督が来ている。
空手部の監督は、もう7年くらいになる。
先日、稽古が終わってからの一時で、何でも野球の清原と桑田の対決という番組を見たという。
その時、桑田は現役時代も、今も変わらないトレーニングをしており、その桑田の投球フォームのチェックにしかたに痺れたそうだ。
以前なら、何を面倒なことをやっているのだ、と思って終わっていたが、今は、凄いトレーニングをしているのだな、と思えるようになったと言っていた。
それは本部に通うようになって、視点が完全に変わってしまったとのことだ。
それだけでも、本部に通う意味はあった、と嬉しいことを言ってくれていた。
バレーの監督も、指導の言葉が変化したし、指導する難しさが良く分かるようになった、と言ってくれていた。
視点が変わるというのは、まずは視点があった、ということ。
そして、その自分の視点にある種の自信を持っていた、ということ。
だからこそ、他人の話が見えるのだ。
人の話が聞けないというのは、結局のところ、自分の中で、明確な考え方を持っていないからなのだ。
バレー部の方は、知らないが、空手部はこのところ、全国大会常連チームになってきた。
高校生活の一つとして、どうなるかは別として、仲間で何かを目指すというのは、社会に出たらきっと役に立つ。