5月は感情を体験・体感してください
東京・神田道場でも誕生日を祝ってくれた。
しみじみと76歳を噛みしめた。
とは言っても5分もすれば、忘れているのが76歳だ。
5月3.4.5日を春の「武禅一の行」に決めた。
ゴールデンの後半だ。
「武禅」をやり出してつくづく思うのが、受講する人の「感情が乏しい」事だ。
私が幾つくらいだったか忘れたが、「感情的になっては駄目」という教育が出て来たのを覚えている。
その時は、大体感情に乏しい日本人が感情的になるな、というのはどういうことか?「へえ~」としか思わなかった。
しかし、よくよく考えると感情を乏しくさせるのは、生きる力を弱める事だと気付いたから「どうして?」と疑問を持った。
きっと、大方の人はそんな疑問を持たなかったのだろう。
今では、些細な事で涙したり、直ぐに「傷ついた」という人が増えて、精神科の先生方がそれこそ過労になるくらいだ。
誤解を承知で言うならば、この風潮はそのままアメリカの風潮だろうと思う。
アメリカは多国籍国家で、それぞれに躾が違う。
我がままを我慢しない国の人もいる。
そういった事から国を上げて「感情的になるのは駄目・感情はこころのキズを作る」と心理学と結託して作ったものだろうと思う。
それをそのまま、羊よりも大人しい日本人に適応させるのだから、ウサギよりもおとなしく、というよりも、現在の様に感情のない、表情の無いロボットのような人達を増やしている事になるのだ。
人間が関係する、というのは、感情を共有出来るということだし、生きるというのは、感情をフルに働かせている状態だとも言えるのだ。
人にとって重要な二点を削いでしまうというのは、人をロボット以下にすることなのだ。
ロボット以下というのは、体力の無い、という意味だ。
人と向い合って感情を出す、そうすると、自分自身の感情が動き出し、笑顔が自然と出てくるのだ。
そして、その笑顔は伝播し皆が笑顔になる。
楽しいとはそういう事でもある。
5月の連休は、その楽しさを体験・体感してください。