私にとっては東京は江戸だ。

神田道場から部屋に帰る途中、何気なくビルの前に建てられていたプレートを見た。
何とこの場所は千葉周作の道場跡だそうだ。
北辰一刀流の達人だ。
そういえば、隅田川沿いには白井亨のお墓もある。

白井亨の墓は1昨年偶然発見し、お墓参りをして来た。
私にとっては「師」同然だからだ。このように

東京を散策していると、武道史が一挙に現実と繋がるので楽しい。

千葉周作の名は小学生の頃に知っていた。
漫画だ。
確か武内つなよしさんの作画だった。
「赤胴鈴之助」だ。

この少年が修行していたのが、千葉周作の「お玉が池の千葉道場」だった。
「おたまがいけのちばどうじょう」と私の頭の中に刻み込まれていた。
ついでに、吉永小百合さんが子役で「さゆり」という役を、ラジオ放送のドラマ「赤胴鈴之助」で演じていた。

調べて見ると、私が小学1年生の頃だ。

子供の頃の記憶は、自分にとって新鮮な刺激だから強烈に脳裏に刻まれているのだ。

その意味でも、新鮮な刺激というのが、幾つ何十になっても必要なものだ。
そこが怠惰に流されてしまうと、それこそ既に認知症だろう、という生き様になってしまうのだ。

私は、自分の問題を見つけるのが得意だ。
それは、もしかしたら本能的に認知症を避ける信号なのかもしれない。

問題を見つけ出すから、そこに挑戦したり、深く考えたりできるので、新鮮な日々を過ごせているのだと思う。

「武禅」4月28,29,30日です。残り3席になりました。お早めにお申込みください。

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