自分の事は考えないが、自分の頭にある幻想には振り回される

昨日は、大阪稽古だった。
神田道場での「柄取り」をやった。

膝の動きと上半身の動きを同期させるのだが、その途中に刀があり、その刀の柄を相手に取られている状態がある。
「獲られている柄を使って、相手を転がす」という現象を見ると、誰でも「転がす」が印象に残る。
そうなると柄を持つ手に力みが入る。
当然、力一杯持つ相手の手が邪魔をして動かない。

それは、こちらの力みに反応して、柄を持つ手も力むのだ。
その事を知っていても、残念ながら染み着いた癖、あるいは先入観を拭い去る事は出来ない。
この拭い去りが稽古の本質の一つでもある。
「だから出来ない」のだ。

染み着いた癖だとか、先入観という言葉はもちろん知っている筈だ。
しかし、じゃあどうすれば、そこを修正できるのか?を本気で考えた事が無い人が多い。
自分の事なのに。
それが不思議だ。

 

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