無人島に住んでいるのではないから
「自分の何かに気付く」これは重要な事だ。
だが、それは自分だけの問題ではない。
周りとの関係での問題なのだ。
極端な例で言えば、「声が小さいと気付いた」とすると、それは誰かに取って、周りにとって聞こえにくいから、という視点が大事な事だ。
その意味で、自分の事だけで解決出来ないのだ。
そこで、もし無人島に住んでいたら、と考えると何故そう考えなくてはいけないかが分かる筈だ。
無人島で、絶対に人が来ない、自分だけの生活しかないのであれば、マナーもいらないし、服も着なくて良い。声が小さくても大きくてもどちらでも良い。
文字通りの「自然体」だ。
しかし、山であれ田舎であれ都市部であれ、どんな仕事でも必ず人と関わる。
それは当たり前の事なのだが、考えるとなると「自分の事だけ」の問題として閉じ籠ってしまう人が多い。
もちろん、こんな単純な問題ならそうはならないだろうが、もう少し深い問題なら閉じ籠る。
閉じ籠って解決出来る事もあるが、大方はこの「関係」という視点を持てば、解決の糸口、あるいは、取り組みの糸口が見つかる筈だし、より実用性の高いものになるのだ。