京王事件から
スクールカウンセラーを配置したが、不登校が全く減らないという記事があった。
当たり前だ。
面白いというか当たり前というか、配置したのが政府か行政かは知らないが。
まず、にわか仕立てのカウンセラーに対処出来る筈が無いという点、不登校の原因が多岐に渡っていることと、そもそも学校に行く必要があるのか、という点での答えが見えない点等がある。
もっと、根本的には、そのカウンセラーという職業に就いている人達も、現在の学校教育で育っているのだから、その教育そのものを客観的に吟味する事が出来ない人が多い。
そして、そのカウンセラーという人達が全て子供達に向き合える、人間的資質があるのかという問題がある。
私は、武道を教えるという仕事柄、この40年間色々な人を見てきた。
その中に、人と向き合える人等皆無だと体感している。
もちろん、理論や論として色々な良い事を言う人、事業で成功しその中から教育を考えた人はいた。
人間的に素晴らしい人もいた。
しかし、それらの人が全てが「人に向き合えているのか」というと、そうではない。
向き合っている人もいたが、大方は向き合えていない。
それは、ぬるま湯のような風潮の日本で、そしてそんなぬるい人を育てる教育の中から、人と向き合える、あるいは、自分と向き合える人が育って来るのは奇跡としか言いようがないのだ。
今回京王線で起こった事件が、それ等を全て象徴していると私は考えている。