やっている事を好きになっていく2

ドラムを諦めなかった理由、それは、一つに友人達に「俺はドラムで食べて行く」と宣言していたからだし、その友人たち全員から「無理、お前は水商売が向いている」と言われていたからだ。
もちろん、それらの意見は正しい。

バンドボーイになる前日まで、小さなバーを2軒やっていたからだ。
しかし、天邪鬼の私の性分が「絶対ドラムで食べてやる」という気持ちを支えていた。
反対が正しければ正しいほど、というか常識的である程天邪鬼は強くなるのだ。

しかし、現実としての、その取り付く島もない状態から、どうして「やる気」が湧いたのか。

それは、毎日6~7時間程ジャズ喫茶に入りびたり、自分にしっくりくる音と出会う迄色々なレコードを聴いた事。
結果、数ヶ月後に「これだ」というレコードに出会った事。
先輩達がアドバイスをくれた事。
そして、偶然同級生がミュージシャンになっており、同じジャズバンドに入って来た事。

これらの事が重なり合って「やる気」がフル稼働したのだ。
つまり、そうは簡単に「やる気」は起きないということだ。
それは当然人によって異なる。
私の場合は、ある意味で気分にむらがあるので、時間を必要としたのかもしれないが。

しかし、「やる気」がフル稼働したところで、取り付く島もない状態に変わりはない。
次の「やる気」は、セオリーで行くと「おっ、出来る!」を獲得する事だ。

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