自己、満足

急勾配の屋根での作業は足場が滑る、それだけで困難を極める。
そうすると、道具を置く台や作業をする台が必要だ。
で、角度を合わせた台を作る。

しかし、この修理を終えると次の修理場所として、その上の屋根が待っている。
となると、その屋根修理にも役に立つ台の方が良いと考える。
そういったことで、作るもの変わる。

「台を作る」に頭が囚われている時、合理的な台作りになる。
しかし、上の屋根も、となると、台は消え上の屋根からの支柱考え、そこに板を乗せる、という事で処理できる。
台を作るのと、支柱に合わせる、というのは全く違う事だ。

腕の悪い職人でも、それくらいは考える事が出来るようになっている。
これも時間の積み重ねがあるからだ。

建築設計の人や、大工さんから見れば、そんな事は最初から分かっている事だ。
しかし、何も分からない人間からすれば、相当の進歩だ。
私はそれで満足だ。
それは、私自身の手で考え出した事だからだ。

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