会話というのは

原田医師との会話は面白い。
面白いというのは、話題が多岐に渡るということ、そして深くなるという事だ。
「会話とは?」そのものだからだ。

会話というのは、池に石を投げ込むようなものだ。
小さな波紋が広がったり、大きな水しぶきが上がったり、つまり、一つの話題を基に発展・創造していく、それが会話だ。

知っている事を並べるのでも、報告するのでもなく、言葉を用いた創造作業だ。
それが自動的に行われる事を会話と呼ぶのだ。

昨日は、「関係」に終始した。
結局、全ては相互関係だという結論になる。
全てというのは、森羅万象だ。

もちろん、関係ということを常に考えているから、必然的にそちらに向かうのだが。
それこそ医療で言えば、患者さんの治り具合、薬の効き具合も含めて関係だ。
つまり、それ程、色々なモノ、コトが影響したり、影響し合ったりするのだ。

但し、この事は西洋的な思考からは生まれない。
それは、目に見えないから、大きく言えば数値化出来ないことだからだ。
ドーナツは穴が大事だ、と分かってもいるし、目に見えているが、数値化出来る筈もない。
数値化出来ないものは、大事ではないという発想だから、生まれないのだ。

会話も、言葉だけを並べたとすると、創造にも限界が来る。
そこで大きく関与しているのは、その人の空気感であったり感情だ。
その事に相互に影響し合い、反応し合うのだ。
それらは全て数値化できないのだ。
大事な事は、目に見えないところにある、とするのが一番良いのだ。
深く考える事が出来るからだ。

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