先輩のいう事を聞く
「自分にとって仕事とは」という質問に、自分を高める為だの、スキルを身に付ける為だの、本線から外れる答えが多い。
企業研修をやっていた頃も、そんな答えを聞いた。
当時は、自己啓発全盛期で大手企業の幹部連中は、こぞってそういったセミナーを受講していた。
だから、その方向の答え方が多かった。
新卒3年目か4年目の女性も、その方面の答えだ。
だが、職場では行き詰っているという。
答えを遮り、「まず先輩のいう事を聞く、指示通りの事を出来るように考える。手が空いたら、自分に出来る事がないかを考える。先輩の補助が出来ないかを仕事を見ながら考える。」そんな話をした。
その女性は、私の話を素直に受け止め、それを実行したという。
で、それから6ヵ月、その女性は仕事でMVPを貰ったそうだ。
仕事の回転も、周りの人との関係も良好だという。
当たり前だ。
「そこで」やるべき事をやっているからだ。
先輩の話や指示を聞き、周りの人に呼ばれたら「ハイ」と返事をする。
こんな当たり前の事が出来ない人が多いから、その女性はどんどん重宝がられ、昇進もするだろう。
それが結果として、自分を高めているし、スキルも身に付いていっているということなのだ。
というよりも、その姿勢でしか自分を高める事など出来ないのだ。
毎日仕事が楽しいそうだ。
それが一番大切な事だ。
そうでなければ、毎日を過ごす価値はないからだ。