師走になったけど

師走だ。
コロナに1年振り回されて、そんな季節感もピンと来ない。

人生は何が起こるか分からないのだが、世界が脆弱だということが露呈した1年だとも言える。
10数年前、一番弟子の遺伝子の博士が「人類は、どこにでもある細菌やウイルスで絶滅するかもしれない」と話していたのを思い出した年でもある。
健康・清潔志向の成れの果ては、という事だ。

しかし、今年はインフルエンザの猛威は無い。
それこそ瓢箪から駒だ。
清潔志向が役に立ったということだ。
という具合に、何が功を奏するのか、あるいは、その逆なのかサッパリ分からないのが人生だ。

先月の大阪稽古後の飲み会で、還暦を越した3人がいた。
もちろん、私も含めてだ。
一人が「朝、目がさめた時、『今日も目が覚めた』と感謝するようになった」と言う。
一人は、「別段死を認識しているのではないが、そちらに向かっている事は分かる」と話す。
で、一人が私に「先生は何時頃から、死というものというか、人生の終末を考えるようになりましたか?」ときいてきた。
私は「多分還暦を越してからだと思う」と答えた。
最後に、お互いに人生をやり切らなあかん、という事で一致した。
「やり切る」とは、余りにも抽象的な言い回しだが、これが一番適切だろう。
どんなことでも、中途半端にやり残したくないからだ。

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