上手くいくのが不思議だ
作業は凡ミスはあるが、前の屋根よりもはるかに捗っている。
不思議な感じだ。
どうも、上手くいくと不信感がつのる。
どこかに穴があるかもしれないと疑い、念を入れて作られた所を探す。
何時の頃からこの性分になったのかと色々なエピソードを手繰り寄せる。
あった!ジャズ見習の頃、バップの難しい曲があった。
シンコペーションがやたらと掛かったものだ。
メトロノームを横に、丸暗記状態になるまで手順や譜割りを訓練した。
「よっしゃ、これで行ける」
と確信を持ったが、念の為にリズムセクションだけで練習を繰り返した。
ピッタリだった。
舞台に乗せて見なければ分からないが、行けるだろう。
ということで舞台に乗せた。
「え~~~!」
完全に間違った個所があったのだ。
つまり、リズムセクション全員が間違って捉えていたということだ。
3人が完全な思い込み状態になっていたのだ。
きっと、この体験がきっかけで、「上手くいく筈がない」「自分のやっている事を疑え」と、それこそ思い込んでいたのだ。
もちろん、この思い込みは武道にも活かされているから、徹底的に考えるということに拍車をかけたのだ。
その意味で、この考え方は私には大いに役立っている。
いずれにしても、今回の屋根修理は捗っている。