失敗をやりきれば実力が付く
2階に上がってmacを開けた途端、ピシッガタン、揺れた。
地震だ。
地震速報を見ると、なんと田辺市白浜町となっていた。
「そこや」だ。
地震には慣れたが、何分私が建てた道場だから信用できない。
とはいっても、阪神淡路大震災やそこそこの大きな地震に耐えている。
心のどこかで「壊れたらええのに」というのも少しある。
メンテナンスが大変だからだ。
倒壊したらメンテナンスのの必要はない。
息子は「もうええやん」と笑う。
誰も道場に執着していない事が面白い。
「ご自分で建てられたから愛着も一入でしょう」とおっしゃる方が多い。
全くない。
建てただけだ。
確かに、私の人生の一部の時間を費やしたが、それはもう終わった事だ。
「愛着も」というなら、「もう一度建て直してやろうか」とは思う。
自分の浅はかさ、未熟さの集大成がこの道場だからだ。
今なら、もっときちんとした建物を建てられる。
こういった失敗が重ならなければ、「次」というステップには上がれないのだ。
そんなことも、この道場建設は教えてくれている。
つまり、失敗だろうがどうだろうが、ある程度やり切らなければ「次」が見えてこない、実力が付かないということだ。