40年前の演奏から
約40年ほど前に発売された、当時の私のスタジオ録音演奏。
40年経って聴いた。
「それを演りたかったのか」と改めて理解した。
その演奏に対しての意見はある。
ただ、その時の精一杯は見える。
私にとっては、常にここだけしかない。
もちろん、全ての人も同じだ。
でも、反省があったり、後悔があったりと、後々色々と思い悩む人が多い。
それは、全く意味が無い。
当たり前だが、そこにその時は「無い」からだ。
「前に進むしか無いよ」と人には語る。
しかし、私自身にその言葉は持っていない。
私にとっては、心臓が動き続けているように、そんなことは自然なことだからだ。
私は何かを考える時のヒントは、そういった身体内の活動に求める。
ルールもそこに求めている。
だから、大事なのは「関係」だと話すのだ。
心臓だけで生命が成り立っているのではなく、全ての臓器や血や体液、細胞、とにかく全てが相互に関係しあっているから「この私という生命」なのだ。
私達の頭の大方は、そういった生命活動とは無関係な物事で一杯だ。
だが、それを支えているのも生命だ。