ナルシスト
やっと屋根の目途がついた。
といっても、実際に作業に入らなければ分からない。
何があるか分からないからだ。
優秀な大工さんには、全部見えるのだろうな?と自分自身の実力のなさを笑うしかない。
こうして自分自身を客観的に見えるものに取り組むのが好きなのだろうと思う。
「好きだろうと思う」のは、別段意識的にやっているのではないからだ。
自分自身を振り返ってみた時に、こういった「見える事」に取り組み、それを職業としていた。
究極のナルシストなのかもしれない。
そういえば、「ナルシストの権化」と20歳くらいの時に、言われていた。
それは、当時の流行で長髪が主流だったから、ご多分にもれず私も長髪にしていた。
しかし、悲しいかな天パーだったので、風呂上りに髪の毛を伸ばすのに、鏡の前でドライヤーを1時間も使っていたからだ。
髪の毛が焦げた匂いが何度したことか。
結局、自分自身を客観的に見えるのが好きなのかと言えば、そこに「こんちくしょう」という気持ちが湧くからだ。
この「こんちくしょう」が私の前に進む動機の一つだからだ。
こんちくしょうが起こらない時、私は本当にスカスカだ。
だから、考えれば、10代から今日まで「こんちくしょう」人生だった。