衝突しない
武道において、突きや蹴り、そして刀や組討ちなど、あらゆる攻防において「衝突しない」ということを考え続けて来た。
対処的に、あるいは場当たり的にするのではなく、その考え方で全てを組み直したいと考えていたのだ。
25年程前になるかな?ふと、風に揺れる木の葉を見ていて「これだ!」と閃いた。
風の強さそのものが木の葉の動きだ。
当たり前の事だ。
そして、最も重要な事は、木の葉と風に隙間が無いという事だ。
これも当たり前の事だ。
しかし、ここが全てのヒントになったのだ。
「相手と一緒に動く」とは、何時も口に出していたが、そのことを考え方の根本に置く様にしたのだ。
もちろん、相手と一緒に動く、とか、相手の力を利用する、という言葉は、新しいものではない。
むしろ、使い古された言葉だ。
しかし、私はその実体を見た事がない。
「それ風」ではあるがそれではない。
ただ、その言葉を使っている人達にとっては、その言葉通りなのだろう。
しかし、私の言うそれは、風と木の葉の関係だ。
「相手と一緒に動く」という事は、その動き出しに確実に反応出来ている、という事だ。
動き出しが違えば、それはすでに風と木の葉にはならないからだ。
そんな考え方が、現在の身体を作り出して来たのだ。
そこから言えば、明確な考え方や、明確な像を持てば身体は変化するという事だ。
私の身体が変化して来た様に。
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