バレンタインデー
2月14日バレンタインデーといえば、マイルスディビスの演奏「My Funny Valentine」だ。
歌を聞くよりも歌だからだ。
インストゥルメンタルの方が、歌手が歌うよりも歌が伝わる事が多い。
ジョンコルトレーンのバラードなどもそれだ。
そういったことは、実はジャズ現役の頃よりも、今の方がよく感じる。
その事は別にして、どうして歌手が歌うよりも歌が伝わるのか?
もちろん、歌手でも歌が伝わってくる人もいる。
しかし、大方の場合は偶然が重なった時だ。
マイルスやコルトレーンの演奏から歌が伝わってくるのは、単純には彼らの「感性が音楽的だから」だ。
というと訳が分からなくなるが、しかし、それ以外に言いようがない。
それともう一つの視点は、日本の伝統芸能である「能」の「面」的な役割をもっているからでもある。
つまり、鑑賞する側の感性次第で、その音や動きに対する捉え方が変わる、あるいは、変えられるという特徴がある。
しかし、そこに歌詞や説明が入ると、その言葉に誘導されて、その方向にしか感性が働かなくなるのだ。
つまり、インストゥルメンタルの場合は、こちらの体調やこちらの感性で感じ取る事が出来るから良いとも言えるのだ。
と書きながらコルトレーンのバラードを聴いている。
「音楽の中に入っている」のだ。
リズムに乗るのではなく、音楽を伴奏にするのではなく、文字通り音楽の中に入るのだ。
武道でいえば、「入り身」である。
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