88歳現役!
88歳でも弟子達に稽古をつける武神館初見宗家。
思い立って昨日お会いしにいった。
噂によると、稽古に来る日も来ない日もあるとのことだった。
お年だから当たり前の事なのだが、一寸気になったの昨日本部道場にお伺いした。
お会いすると「膝が弱ってしまいました」と杖を頼りにされていた。
お年ということもあるが、若い頃からの過激な稽古が祟っているともおっしゃっていた。
こればかりは仕方がない。
若い頃に無茶をしていなかったら、今日の初見宗家はおられないのだから。
道場は、相変わらず9割は外国の人達だった。
「もう長くはないですから」「いや、先生そんなこと言わんといてください」「身体がぶっ壊れているし、自分のことだから分かりますよ」言葉が出なかった。
そうか、自分の事は分かるのか。では、どう分かるのだろう?
思い起こせば、初見宗家とは20年以上のお付き合いになる。
その間、色々とお話を聞けた。
それらのお話に、聞き返したことも質問したこともない。
ひたすら私の中で熟成させるだけだ。
そんなやり取りが、真意を汲み取る能力になっていくからだ。
何よりも、会話のテンポを乱さないことを心がける。
そうすると、そうならざるを得ないのだ。
稽古が終わり、お酒のお供をした。
「今日は、これから予定がありますか?」「いいえ、大丈夫です」「では、終わったら飲みに行きましょう」そうおっしゃってくださっていたのだ。
この時、どんな予定が入っていても、自動的にキャンセルになっていた。
それは、この時間の方が何よりも大事だからだ。
流れに乗る、とはそういう事でもある。
初見宗家からのお誘いを断った事はない。
私が「この人は」と選択した人だからだ。
2020年、元気なお姿を見たいものだ。
ワークショップ次は岡山です。
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