挨拶も出来ない人

「関係」ということでワークショップを開いている。
だから、そこに視線がいく。

人は皆平等であり、対等である。
これには異存は無い。しかし、

昔はそこに年上の人を敬うという躾があった。
行儀ということで、挨拶や返事もあった。
もちろん、お金持ちの家の話ではない。
私のような長屋に住む人達の中にあった。
だから、挨拶や返事をしなかったら、近所のおばちゃんやおっちゃんにも叱られたものだ。

今日、飛行機の中で足を踏まれた。
しかも、じっくりとだ。
それは、座席の上のボックスに自分の荷物を乗せていた時だ。
「あれっ?」とも思わず、男性は荷物を乗せていた。
その間男性の足は、私の足の上に乗っていた。

私はちょっとおかしい人か、あるいは、何がしかの病気かと思いながらも、男性の顔を見ていた。
すると男性は、下を向いて自分の足を私の足からどかした。
「喧嘩を売っているのかな」とも思ったが珍しく黙って男性を見ていた。
男性は何事もなかったかのように、席に着いた。
私はあきれ果てて黙っていた。

年の頃は40代前半だろう。
きちんとスーツを着てネクタイをしていた。
「すみません」あるいは「ごめん」と一言言えば良いだけなのに、何も無かった。
もちろん、こんな人は沢山はいないだろうと思いたいが、実は表面に現れないだけ、つまり、お互いに無視し合って生きているから、少々の事では何も言わないから見えないだけだろうと思う。
それが文化国家なのか?
横文字の仕事をしている人が増えて来ているが、その人達はこういった「普通の事」は躾けられているのだろうか。

ワークショップ次は岡山です。

■ワークショップのお知らせ
 岡山
1月11,12,13日
 岡山・沖縄

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