強烈な体験は

西表島のピナイサーラの滝。
雨と風にあおられ、強烈な水しぶきを上げる。
岩に叩きつけられる水はまるで雷のような音を出している。
その滝の真下にある巨大な岩。
そこに上がろうということになった。

最初にガイドのケンちゃんが飛び込んだ。
もちろん、どこに岩があり、どこは泳げるかを知っているからだ。
恐る恐る尚哉君が飛び込む。
私は慎重に足場を探しながら前進。

岩の近くに行ったら、水しぶきで息が出来ない。
前を向いて泳げないのだ。
横泳ぎにするが、そうなるとライフジャケットが邪魔で泳げない。
悪戦苦闘の末、何とか岩の下まで来るが後10㎝が届かない。
先に着いた尚哉君が手を伸ばしてくれるが、それを掴めない。
呼吸が出来ない。
ほとんどパニック状態だ。
それでも何とか尚哉君の手を掴み岩に登る事が出来た。

岩に登れば爆風で動くことが出来ない。
「なんやねんこれ!!」数分がかりで呼吸を整え岩に立つ。
そこでパチリ。

これって観光ツアーか?
アドベンチャーツアーの間違いやろ。
しかし、楽しい。
マングローブの森をカヌーで抜けた記憶など一瞬で飛んだ。

強烈な体験というのは、ほんとに面白いものだ。

■ワークショップのお知らせ
 東京11月28,29,30日12月1日
 東京・岡山・沖縄

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