前衛ジャズをタバコの煙の中で

久しぶりにアーチー・シップのThe Magic of Ju-Juを聞いた。

50数年前、梅田のチェックのタバコの煙がモウモウとする中、スピーカーに身体を押し付けて聞いていたのを思い出した。
当時は、スタンダードなジャズを流すジャズ喫茶と、前衛的なジャズを流すジャズ喫茶に分かれていた。
もちろん、私は前衛的なジャズ喫茶が性に合っていたので、そちらに通った。

「自由」という概念、ウッドストックから生まれた「フリーダム」という言葉が、ジャズの世界へも浸透していた。
そういった言葉は、後日徹底的に考えることになる。
その頃は、音そのものに集中していた。

しかし、ジャズにおける前衛には、大きく分けて二通りの流れがあった。
一つは、クラシックから現代音楽への道筋に乗っかるもの、一つは、このアーチー・シップやコルトレーンに代表される、本質回帰的なものの2つだ。
私はその両方にアプローチしていた。
基本的には後者の、本質回帰的なのだが「音楽」ということでの新しいというか、私の追求したいことがあったのだ。
それがいわば「関係」だった。

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