保険としての知識は

まだ10代なのに、素晴らしい将来ビジョンを持っているのに驚いた。
「将来は○になりたいので、まずは○をし、そこでキャリアを付けていこうと思っている。だから、今はその○の為に先生について教わっている」大学生だ。

見事としか言いようがない。
で、最近の10代は凄いと思ったのだが、どうも、そのビジョンとやらとその人の声、さらに風貌とのバランスが取れていないことに違和感を持った。
話を根掘り葉掘り聞いていくと、でた!コーチングだ。
コーチングを受けているという。

もちろん、それが悪いのではない。
身の丈との兼ね合いだ。
問題があって、それを解決する術が万策尽きたなら、コーチングも功を奏す場合もある。
しかし、保険としてのアドバイスは、知識にしかならない。
そして、その知識に縛られてしまう可能性が高い。
それは、自分の中に切実な問題がないからだ。

先回りの言葉は、過干渉と同じ意味合いを持つ。
本来、自分が葛藤して見つけ出さなければいけない問題や答えを、教えてもらえるからだ。
だから、余計に自分の力で考えなくなるのだ。
これは、行動の前に、先に説明を聞くのが好きな人と似ているかもしれない。
先入観がなければ踏み出せない人だ。

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